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臨床集談会

4月18日(火)「新生児の救急対応について」山形県立中央病院周産期母子部 渡辺 哲 先生の講演でした。搬送に必要な新生児について、人口動態からみた新生児、症例の提示、新生児搬送について、総合周産期母子医療センターについてのお話でした。最近は周産期、新生児と関わることはほとんどなくなったので、懐かしいような新鮮な気持ちで拝聴しました。
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第120回日本小児科学会学術総会 in 東京

4月14日から16日まで品川で開催された第120回日本小児科学会学術総会に16日に参加してきました。
15日(土)の診療終了後の出発だったので、正味1日の参加でした。
 朝8時からのモーニング実践講座から午前中いっぱいはアレルギー、アナフィラキシー、食物アレルギーのセッションを聞いてきました。2015年に改訂されたアナフィラキシーのガイドライン、2016年に改訂された食物アレルギーガイドラインの解説です。
アナフィラキシーガイドラインでは、いかに迅速適切にアドレナリン筋肉注射(エピペン)を使用するか、また、食物アレルギーでは、ガイドラインでは原因食品を可能な限り摂取させるにはどうすればよいかについて、診断と検査、予知と予防、食物経口負荷試験、経口免疫療法、アドレナリンと併用禁忌についての説明でした。近年、特に保育園などでの給食のとらせ方に苦労しているので参考になりました。午後からは、総合シンポジウムの「移行期医療を支える制度・小慢・指定難病制度 今とこれから」のセッションを聞きました。小児科開業医の大きな役割として移行期医療に直接関わることがあるので、特に制度について現状と未来について聞きました。

山形県小児科医会会報記事

山形県小児科医会会報 (平成29年3月 69号)に掲載

小児科喜怒哀楽

開業してあっという間。5年目に突入しました。開業してみての感想を“喜怒哀楽”で振り返ろうと思います。
“喜”
開業にあたり、これまで行ってきた“腎臓”の専門性がどうなるか正直不安でした。しかし、個人のクリニックにもかかわらずご紹介いただいたり、ネットで調べて直接受診していただいたり、また、転居にともない、県外の知り合いの先生からご紹介をいただいたり、逆に紹介したり。全国の先生方と顔の見える紹介ができることは患者さんにとっても、私にとってもうれしいことです。これまでに築いてきた全国各地の先生方との交流の財産は思いの外大きなものでした。
できるだけ小児科のみならず、医師会の委員会、内科の講演会、県立中央病院や済生館の勉強会や、研究会、学会に顔を出すようにしています。学生時代にお世話になった各科の先生方、研修医時代にご指導いただいた小児科の先輩方からの改めてのお声がけやご指導に勇気づけられます。お酒の機会も増えました。また、開業してからも日本小児腎臓病学会や日本腎臓病学会、日本臨床腎移植学会で座長をする機会をいただきました。刺激になります。
縁あって「移行期医療~子供から成人への架け橋を支える~(中山書店)」の腎疾患の項の執筆もさせていただきました。開業に際し、腎疾患の移行期医療も念頭にあったため、良い機会となりました。
日々の臨床では、スゴく泣く子がいます。「火がついたように」とはこのことかと思うほどに泣く子がいます。おそらく先生方は既にお気づきのことと思いますが、ある日突然泣かずに診察できるようになるんです。その日は何の前触れもなく突然訪れます。以降は泣きません。そのXデーに遭遇できるのは小児科医ならではの喜びです。
腎疾患は慢性の患者さんが多くを占めます。当院は腎臓内科も標榜しているので、高校生以降も来てくれます。やがて就職し大人になります。家族をもったり、子供ができたり。小さいときに苦労した子供たちが立派に、たくましく社会人となります。子供の腎臓を診ていてよかったなと思う瞬間です。
当院では大人の腎臓病の患者さんも来られます。おじいちゃん、おばあちゃんも来られます。そんな中、社会的に中々高い方がおられます。待合室で子供に“おじいちゃんこうするんだよ”と教えられ体温測定や体重を計ってニコニコしています。食事や運動管理も優等生でうれしそうに受診されています。小児科と腎臓内科を標榜しての思いがけないうれしい光景です。
開業してから、夜尿症を多く診るようになりました。まる4年間の間に331人の夜尿症の患者さんが受診し、現在までに78人が卒業しました。夜尿症は子供の心のダメージとしては両親との離別、両親の争いに次ぐ精神的外傷を及ぼす事項と言われ、いじめよりも悪い体験であるという調査があります(Van Tijen Br J Urol.81:98-99, 1998)。夜尿症が改善し、診療終了となった時の本人、両親の喜ぶ顔に接するのはこれまたうれしい瞬間です。
“怒”
開業して一番怒っているのは予防接種に係わる問題です。開業以来、日本脳炎ワクチンの事故(結局は定期内服薬が原因)、子宮頚癌ワクチンの問題、化血研問題、日本脳炎ワクチンワクチン・麻疹風疹ワクチンの不足などなど新米開業医には困った続きです。いずれも情報が十分でないこと、どこか他人事のような態度に時々怒っています。おたふくワクチン、ロタワクチンの定期化もまだです。いったいこの国は子供たちをどう守ろうとしているのでしょうか?
“哀”
毎日の診療では時間が限られます。短時間で判断しなければなりませんが、機械的にはしたくないものです。また、「ちょっと相談」という訳にもいかず、紹介先でご迷惑をおかけしていることも少なくないことでしょう。先日、夜間診療所の当番の時ではありますが、変質者にイタズラされた女の子が両親と来ました。詳細は割愛しますが、とにかく婦人科的な診察が今夜中に必要と判断し、市民病院である済生館ならなんとかしてくれるだろうとお願いしました。後日、こういったケースでは担当施設が決まっていると聞きご迷惑をおかけしたようです。こういったケースは2016年4月から“やまがた性暴力被害者サポートセンター:023-665-0500”が窓口ですが21時までですので、以降は県警本部刑務課被害者支援室(023-626-010)が担当となります。ご存じでなかった方はご参考ください。
 近年、感染症の迅速検査キットが普及しています。その使われ方に疑問があります。保育園や幼稚園から「検査してくるように言われた」というケースが増えています。RSウイルスやノロウイルスなど年齢制限があるものもあります。症状がなくても溶連菌、インフルエンザの検査をするようにと言われてくるケースもあります。診療後に園や学校から確認の電話がはいることもあります。冬期間熱が出るたびに「検査してきなさい」というのでは、子供はたまったものではありません。検査キットには保険適応があること、検査の是非は医師が判断することが原則と思います。また、胃腸炎などは、検査で病名をつけるよりも、汚物の処理、管理、脱水予防の指導が重要と考えます。近年の検査キット信仰には少し違和感があります。検査が陰性でも臨床的に疑わしいこともあります。もちろん思いがけず陽性になることもあります。検査キットの使い方はなかなか悩ましいものです。
“楽”
クリニックにはいくつかの仕掛けをしています。四季を感じてもらったり、昔からの習わしなどをしってもらうようなレイアウトをしたり、子供たちがわくわくするような本やおもちゃをおいてみたり。予想通りに興味をもってくれたり、以外にだめだったり。近い将来には、ロボットは珍しくない時代であろうと、ペッパーを診察室に置いてみました。ペッパーが大好きな子も、怖がる子も様々です。こどもたちのワクワク感に挑戦する楽しみはやめられません。
開業してからむしろ学会にでかける回数は増えました。行きたい時に行きたい学会にでかけます。短時間に知識の確認と新たな発見ができ、おまけに他の地域にでかけ非日常に身を置くことで気分転換になります。全国の先生方とも会えます。なかなか発表はできなくなりましたが、ありがたいことに時々座長をさせていただき勉強し直し得ています。
なかなか会えなかった親友と必ず年1回会うようになりました。地理的に離れているのですが、かなり前に開業した小児科医で、以前、苦楽を共にした親友です。お互い同じ立場で腹を割って話します。一晩、1年分の話を酒の肴に話します。1年で最も大切な時間の一つです。また某大学の元教授で、退官後に開業された先生から時々メールをいただきます。臨床の情報交換や、共通の趣味のサイクリングの報告など。勤務医時代とはまた違った話題、スタンスでのおつきあいです。これまた楽しいひとときです。
家族との時間も増えました。一緒に出かけたり、話をしたり。開業後は、特に家族の協力が不可欠だと実感しています。今までとはちょっぴり違う時間の流れを楽しんでいます。
“喜怒哀楽”
 日常診療では、「喜怒哀楽」を表すことは必ずしも良いことではありません。むしろ感情を表さずポーカーフェイスで診療することが要求されるかもしれません。しかし、マンネリにならないよう内心では「喜怒哀楽」をもって毎日を送りたいと考えています。開業医としてはまだまだ新米です。こんな風に今後もドキドキ、ワクワクしながら自分のスタイルを貫きたいと考えています。今後ともご指導よろしくお願いします。

臨床集談会

3月21日(火)、臨床集談会が山形市医師会館で開催されました。
「めまいに関して 耳鼻科的めまいと、そうでないめまいとの鑑別、対処方法等」 
県立中央病院頭頸部・耳鼻咽喉科 小池修治 先生
めまいの種類、検査、治療についてのお話。また、特に眼振の見方のおさらいとなりました。小児科的にはとくに起立性低血圧をよくみますが、随伴症状を含め中枢性のめまいを見逃さないように注意が必要です。
ちなみに先生は、大学時代のラグビー部の先輩です。

第6回山形県立中央病院総合周産期母子センター研修会

3月11日(土)、県立中央病院会議室にて第6回山形県立中央病院総合周産期母子センター研修会、第21回Aoyagiメディカルカンファレンスが開催されました。
「産後母子健診の必要性」 県立中央病院産婦人科 阿部祐也 先生
「1か月健診までの新生児の見方」 県立中央病院 小児科 饗場 智 先生
「山形市の産後ケア事業 ~妊娠から子育て期まで切れ目のない支援~」 山形市保健センター 吉田直子 先生
出産後の母の鬱対策、産後サポートのためにも、母児ともに出産2週後の健診が有用であるとのこと。産科、小児科、行政一体となった産後ケアが大事なようです。

第491回 山形地方小児科集談会

2017年3月9日(木)
第491回 山形地方小児科集談会が山形市医師会館で開催されました。
今回は、山形県立中央病院小児科より
「当科で経験した侵襲性肺炎球菌感染症の6例」 山口祐樹 先生
「小児の高血圧症の診断とマネジメント」 吉田美智子 先生
のご発表でした。
肺炎球菌ワクチン後の肺炎球菌感染症の推移、6症例のまとめ、また小児の重症感染症のスクリーニング方法の説明もありました。
また、小児では比較的珍しい高血圧の定義、診断、治療、合併症について、自験例から解説いただきました。
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